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かわいさのしんどみがすごい

【コンサート】ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism

に行ってきた。

 

嵐のファンクラブに入り、早4年。わたしは1か月前になっても、1週間前になっても、前日になっても、2年ぶりのコンサートに浮足立つどころか、なんの実感も持てないでいた。ここ何年かこの時期は、楽しいヲタたちによる流されるレポを読むのが恒例になっていた。どこかこれは他人事の行事だとも感じていた。運もないけど、積むほどの熱もなく(多ステをどうこうということでなく、個人的に積むのは何か違うって思ってる)、なんとなくファンクラブを更新していた私は、今回のコンサートで今後も更新を続けるかどうするか、はっきり決めようと勝手に心に決めて、同行で東京参戦させてもらうことになった。

 

わたしのコンサート参戦歴は、唯一2年前の『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』のみ。ファンクラブに入っての初めてのドームコンサートで、一般同行で当選した私は、このとき完全に『嵐』という国民的アイドルとなめきっていた。これが未だにわたしの名義の唯一の仕事になっている(このまま最後にならないでほしいが)。わたしは暗転から泣いた。ずっと心の支えにしていた5人の歌が、目の前で、本人によって、素晴らしい演出で繰り広げられる夢の時間だった。そのときから私の中で『popcorn』は不動のNO.1ツアーとなった。

 

Japonism【通常盤】(2CD)

Japonism【通常盤】(2CD)

 

 

正直、今回のアルバム『Japonism』には、コンサートに行くまで全く思い入れがなかった。せっかく入れるコンサートのアルバムが好きになれないって悲しすぎる。仕事で時間もなかったため、今回は先にセトリを見て曲を覚えていこうと思ったのだが、毎度おなじみ大衆向けの曲ばかりで、あまり曲には期待せずに行こうと思っていた。

 

今回は東京ドームの3日目、12月26日18時開演の回、席はバルコニー席。本人たちが遠いのは承知だったが、快適との噂を聞いていたため、個人的にはバルコニーをとても楽しみにしていた。前回の『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』での新たな試み、ファンライトもまだ実際に体感していなかったので、演出を見るという意味でも、個人的にはとても満足できる席だったと思う(とか自分の名義ではないのに大きなこと言うすいません)。まずゲート入ると、ここはホテルのロビーかっていう床の絨毯的感触。そしてこのゾーンだけの売店とお手洗い。そして食事スペース。さらに席と席の広さ(荷物を置いても足伸ばせるよ!コートかけられるよ!)。備え付けられた折り畳み式の机、ふかふかの椅子。なんだここは!ここが本当の神席か!たしかにメンステは見切れるし、柱が邪魔だったりするけど、席に多くを望まないわたしとしてはとても快適に過ごせる最高の席だと感じた。

 

開演直前の恒例の胃の痛みと闘いながら、暗転して会場の歓声が上がり無数のペンライトの光を見た時に、自然と涙がでてきて、結局わたしは『嵐』という存在が好きなんだと痛感した。一曲目の「sakura」なんか、ドラマも見てなかったし、フルで聞いたことなんて3回くらいしかないのに何で泣いてるんだろうと途中で自分に笑った。

 

今まで2年間、積んでコンサートに入らなかったことは後悔していない。でもその間の2年間、歌うこと・踊ることを自分たちの仕事の根底としてそれを忘れず、必死にひたむきにやってきた彼らを見てこられなかったのは少し残念に思ったし、(綺麗ごとだと思われるのを承知だが)それを見てきていたら今回のアルバムはじめ、彼らの活動の様々なことをもっと多方面から深く見て行けただろうなと後悔した。

 

そして一番学んだのは、レポの信憑性だ。

主に自担のソロ演出についてだが、パンフレットに自分で「ドラム」と表記したからだと思うが、わたしが「ドラム」で想像したのは、関ジャニ∞の大倉さんがやっているようなものだった。だからわたしはそれが回ってきて愕然とした。

結果的にそっちのドラムではなかったんだけど、言葉ひとつで何通りもの場面が浮かんでしまう言葉選びは、本当に慎重にやるべきことだなと痛感した。日々勉強。

 

記憶力が悪いので演出はその場で感動してすぐ忘れる。だけど今回のコンサートを通して、あんなに思い入れのなかったこのアルバムが、わたしは大好きになっていた。毎回わたしの好きは演出に大きく左右されるので、とても歌の見せ方に感動したんだと思う。パンフを読み進めていく中で、松本さんが「ここ何年か、外に向けた活動が多かったので、今回は原点回帰で、内に向けたものを作りたかった」ような発言をしていて、前に書いた記事まんまで、なんだか嬉しかった。DVDが出てからここをまた添削していこうかとも思ったけど、正面の映像を見てからだと、この生の感想が薄れてしまいそうなので、このままの中身のない感想はそのままにしておこうと思う。

 

ジャニヲタじゃない人も、みんなが一度は行ってみたいと言う「嵐のコンサート」。そこには今と人気に甘んじない、常にキラキラでいる5人がいた。明日は休み。わたしは4000円を握りしめて郵便局に向かうだろう。